脱毛の結びつき
レーザー光線を当てた部分の80%程度が脱毛され、一ヶ月程度おいて破壊されなかった毛が再び生えてきたときに、またレーザー光線を照射することになります。再生する毛もだんだん細くなり色も薄くなってきます。
レーザー光線で脱毛したら、その後はまったく毛が生えてこなくなるとか、一部では汗さえもかかなくなるかのようにも言われていますが、脱毛した部分にまったく毛がなくなるということではないということを知っておいていただきたいものです。毛のサイクルは自然な生理現象で、こればかりはコントロールできませんので、たまたま成長期にあった毛が脱毛されるということですが、最低3回の照射をすると、数パーセントの毛しか生えてきません。
また、レーザー光線による脱毛を希望される人の中には、それまでに針脱毛やワックス脱毛を繰り返してきている人がたくさんおられますが、そういう場合には、毛のサイクルに狂いが生じていたり、毛自体が縮れたり、皮膚の中にうもれたりと、正常ではなくなっていることが少なくありません。一度生えた毛が再び皮膚の中にもぐっていくような状態や、炎症を起こしているケースも見られます。
こうなると、毛の再生中枢の位置も代わってしまっている可能性がありますので、正常な毛の脱毛と同様の効果が得られない場合も考えられます。それでも、やはり脱毛をしたいという場合は、針脱毛やワックス脱毛を繰り返すのではなく、レーザー光線による脱毛をして、皮膚や毛にこれ以上ダメージを与えることのないようにしたほうが、美容の面からも、健康の面からもよいと思います。
女性でもヒゲが生えて困ると言って来院される方はたくさんおられます。女性だからといってヒゲが生えないとは限らず、むしろ鼻の下やアゴにほかの部分よりも濃くて太めの毛が生えるのは普通のことです。
女性のヒゲの脱毛ももちろん可能です。男性のように太くて真っ黒の毛が生えていなくても、レーザー光はうぶ毛の脱毛ができるくらいですから、ご心配には及、びません。
ヒゲの脱毛の場合も、毛が濃い薄いというよりも、皮膚の色が問題になります。色黒の人のほうが強いレーザー光線を当てることができない分、脱毛には時間がかかるかもしれません。
私のクリニックには、南米などから来日している肌の色の濃い女性なども見えますが、そういう方には、皮膚の色が濃い方は、白い方に比べて弱い光線しか当てられないということをご説明して、納得していただいてから脱毛を行っています。そうした方でも、もちろんヒゲの脱毛効果があがっています。
眉毛の脱毛をする場合には、まず眉毛を理想の形に剃り、その上で剃った部分にレーザー光線を当てて、脱毛していきます。
ただ、眉毛の形には流行があって、時代とともに変わりますでしょう。昔、糸のように細い眉がはやって、そのときに眉毛を抜いてしまった人は、その後太い眉がはやったときに因ったといいます。
ですから、今流行の形に脱毛しても、将来はその形がいやになるということもありますので、そういうことをよく考えて、それでも脱毛したいという場合に限って行ったほうがよいと思います。レーザー光線による脱毛は、年齢に関係なく行うことができます。皮膚への害などはまったくないし、もし、子どもで痛みに弱いというなら、塗るタイプの麻酔薬を脱毛する部分に塗って、痛くないようにすることもできます。
子ども時代にレーザー光線による治療を受けることで、将来何か影響があるのではないかと考えるお母さんもおられるようですが、レーザー光線が正常な皮膚を痛めることはありませんので、ご安心ください。脱毛に限らず、レーザー美容を受けないほうがよいのは、心臓病や高血圧の患者さんや妊婦さんなど、治療による緊張が体によくないと考えられるごく限られた人たちだけで、年齢や性別、人種には関係ありません。
繰り返し申し上げているように、レーザー光線は皮膚の異常な色素に作用するのですから、アトピー性皮膚炎を悪化させるようなことはありません。
レーザー光線による脱毛は、超高速脱毛ともいわれるように、従来の脱毛に比べて本当に早いのです。レーザー光線を当てる時間はまさに瞬間的で、その光線を当てる場所を少しずつずらしていくというやり方ですから、脱毛する範囲が少なければ少ないほど時間は短くて済みます。
具体的には、わき毛なら片側で約2〜3分、すね毛で片側5〜6分、前腕片側5〜6分、大腿全体片側約10分といったところです。ほとんどの方は両側を希望されますから、単純にこれを2倍した時間が、脱毛にかかる時間ということになります。
さらに、脱毛は1回で済むことはほとんどなく、だいたい2〜3回、来院していただくことになりますので、ここに示した時間の2倍×2〜3回ということになります。わき毛の場合で、2〜3分(片側の照射時間)×2(左右分)×2〜3(回数)ということです。
2回目、3回目には最初よりも毛が薄くなっているので回数を追うごとに時間がかからなくなっていきそうな感じはしますが、毛は少なくなっても、毛の生えている部分が狭くなるわけではないので、だいたい毎回同じくらいの時間がかかると思っていてください。毛穴の1つ1つに針を入れて毛根を破壊して脱毛する針脱毛などでは全部脱毛するのに何年かかかる場合もあります。
それに効果もいまひとつでした。それに比べたら、レーザー光線による脱毛は、文字どおり超高速なのです。
要は、脱毛する部分の皮膚が出ていればよいので、わき毛の場合にはタンクトップやキャミソールを身につけた状態で脱毛できます。すね毛や腕の場合はもっと簡単で、めくりやすい服なら着たままで大丈夫です。
ビキニラインの場合は水着を着るとか、胸毛の場合は上半身だけ脱ぐとか、必要に応じて皮膚を出していただきます。病院で手術を受けるときや、エステティックサロンで施術を受けるときのように、すべて脱いで専用のガウンに着替えたりする必要はありません。
さきほど、肌が弱い場合の質問にもお答えしたように、レーザー光線による脱毛では、むしろ色白の人のほうが効率的です。色素が濃ければ濃いほど強い光線を当てることができなくなりますが、色白の人の肌は色素が少なく、レーザー光線を吸収しないのでより脱毛しやすいのです。
腕、背中、胸、足など、ビキニを着たときに露出する部分のすべてを脱毛したい場合は1回の治療にかかる時間が長いというだけです。それから、レーザー光線を当てるときにレオタードなどを着て、脱毛したい部分の皮膚をすべて出していただく必要があります。
男性の場合、男性ホルモンの関係でもみあげの毛が濃く、サイクルも早いので、2週間くらいの間をおいて、2〜3回治療を受けたほうがいいと思います。
費用は左右で3万円くらいが目安です。目に近いところの脱毛をする場合には、アザやシミをとるときと同じで、目を保護するめがねやコンタクトレンズを着用しますので、安心して治療が受けられます。
もちろん、黒くて太い毛でなくても脱毛は可能です。
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